相続したマンション、売る?貸す?後悔しないための“公正な”考え方|神戸市北区の事例から
- 石田敦也
- 6月30日
- 読了時間: 3分

相続でマンションを引き継いだけど、売るべき?貸すべき?
これは多くの人がぶつかるリアルな悩みです。
しかも一度決めたら簡単には戻れない、だからこそ、慎重な判断が必要です。
今回は、神戸市北区で実際にあった事例をもとに、後悔しない選択のための考え方を整理してみましょう。
売買店に相談すれば「売却」、賃貸店に行けば「賃貸」をすすめられる
まず押さえておきたいのが、「誰に相談するか」でアドバイスの内容が変わってしまうということ。
売買仲介店に行けば、当然「売った方がいい」と言われ、賃貸仲介店なら「貸しましょう」となりがち。
これは、どちらも自分たちの得意なフィールドでアドバイスしているからなんです。
つまり、本当に大切なのは、“売る・貸す”どちらにも偏らない視点で、中立にアドバイスできる人に相談すること。
実際の事例:売却600万円 vs 賃貸月6万円
神戸市北区の分譲マンションを所有されている方。売却なら600万円ほど、賃貸に出せば月6万円。経費などを差し引くと、実質の手取りは月3万円ほどです。
リフォーム費用は約100万円。不動産譲渡税は築年数が古く減価償却費が多く、数十万円かかりますが、特例の3000万円控除を利用できればゼロにできます。
さて、どちらが得でしょうか?
シミュレーションで比較してみる
● 売却の場合
売却価格:600万円
売却経費:▲35万円
手取り:約565万円
● 賃貸の場合
月3万円(手取り)×12ヶ月=年間36万円
10年運用しても360万円
空室リスクや修繕費も考慮すると、実質300万円前後
このケースでは、「売却」の方が収益性・手間の少なさの両面で優位といえるでしょう。
「貸さない」方がいいパターンとは?
特に注意すべきは、リフォーム費用が高額で、賃料が安い場合。
たとえば、築年数が古くて500万円以上かかるような改装をしたのに、月の手取りが数万円。📉 回収に何年もかかる上に、途中で空室や修繕のリスクも、、。そんなときは、無理に貸すより“売却による現金化”を選んだ方が、長期的にはプラスになることもあります。
「貸した方がいい」パターンもある!
一方で、エリアによっては長期保有がプラスに働くことも。
たとえば主要人気駅前のような、供給が限られた人気エリアでは、 家賃相場も高く、資産価値も安定しているため、 賃貸に出して所有を続けるという選択肢も有効です。
このように、「物件の立地とポテンシャル」が大きな判断材料になります。
最後に大切なのは「税金の確認」
売却時に忘れてはいけないのが、譲渡所得税と住民税の有無。
3,000万円特別控除が使えるかどうか
他の相続人との関係や持ち分比率
以前に住んでいた期間
これらの要素が絡むことで、手取り額が大きく変わることも。
プロの目線で、税務面も含めて事前にしっかり確認しましょう。
まとめ|どちらにも正解はない。だから“納得できる選択”を
「売る」か「貸す」か。 答えはひとつじゃありません。
大切なのは、数字と事実に基づいて、 「納得して選べる状態」を作ること。
そして、そのためには“売買も賃貸も、税金もわかる公正なパートナー”が必要です。
ダイヤモンドコンサルティングでは、お客様の想いに寄り添いながら、 最適な選択をご一緒に考えるお手伝いをしています。
神戸市北区を中心に、相続不動産の売却・賃貸のご相談はいつでもどうぞ!
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