相続でもめないために。不動産の価格が同じでも、税金が全然違う理由とは?|神戸市北区で相続を考える方へ
- 石田敦也
- 7月4日
- 読了時間: 3分

はじめに
「兄弟で評価額が同じ不動産を分けたのに、なんで私の税金だけ高いの?」
神戸市北区でもよくある相続トラブルの一つが、「不動産の“平等分割”による不公平感」です。
実は、不動産は見た目の評価額が同じでも、税金や将来の手取り金額に大きな差が出ることがあります。
この記事では、相続の現場で実際に起こりやすい“落とし穴”と、もめないための対策を、専門家の視点からわかりやすくご紹介します。
ケース比較:評価額は同じ。でも税金は大違い!?
●兄:未利用の更地(評価額3,000万円)を相続
小規模宅地等の特例:対象外
相続税:評価額そのまま3,000万円で計算
●弟:同居していた実家(評価額3,000万円)を相続
小規模宅地等の特例:80%減が適用
課税評価額:600万円に圧縮
相続税:大幅に軽減される
➡ 同じ3,000万円を公平に分けたつもりでも、税負担や手取りは数百万円以上の差が出るケースも!
なぜこんな差が生まれるのか?
不動産の税優遇制度は、その「使い方」や「居住状況」によって適用可否が変わります。
たとえば:
小規模宅地の特例(80%減):亡くなった方の自宅に、相続人が同居していた場合などに限り適用
知らずに更地や同居していない実家などを相続してしまうと、こうした特例の恩恵を受けられず、「損した気分」になってしまうことも。
もめない相続のためのポイント
✅ 不動産の“見た目の評価額”だけで判断しない
相続時に重要なのは、「将来の税負担まで見据えた分け方」。税金・活用のしやすさまで含めて、総合的に判断する必要があります。
✅ 遺産分割の前に、専門家に相談を!
相続税・譲渡所得税・特例の適用など、不動産には複雑な要素が絡みます。司法書士・税理士・不動産の専門家など、経験豊富なプロのアドバイスを受けることで、公平感のある分け方が実現できます。
✅ 「公平=平等」ではないことを家族全体で共有
感情的な対立を防ぐためにも、「評価額が同じでも、実質的な価値は異なる」ことを家族全員が理解しておくことが大切です。
神戸市北区で相続不動産をお持ちの方へ
神戸市北区では、広い土地・古い住宅など、相続対策が必要な不動産が多く見られます。特に高齢化が進む中、今後ますます「相続でもめない準備」の重要性が高まります。
相続は、一生に一度あるかないかの大切な機会。だからこそ、事前の準備と専門家のサポートで、“安心できる分け方”をしていただきたいと私たちは考えています。
まとめ
不動産は「評価額が同じ」でも、「税負担」は大きく違う
小規模宅地の特例や3,000万円控除など、特例の有無が手取りを左右する
家族間トラブルを避けるには、分ける前にプロに相談するのが鉄則!
相続で失敗しないために、今からできる一歩を踏み出しましょう。
神戸市北区で不動産相続のご相談なら、経験豊富な専門家が丁寧にサポートいたします。
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