✂️10分カットに秘められた戦略力!QBハウスの人材革命と日本独自モデルの可能性
- 石田敦也
- 1 日前
- 読了時間: 3分

こんにちは!今日は不動産ではなく、ちょっと視点を変えて「人材戦略と規制ビジネス」にまつわるお話をお届けします。
ところで、こんな求人を見かけたらどう思いますか?
🍣「寿司屋が、フレンチのシェフを募集しています!」
え!?分野違いすぎない!?と思いますよね。でも、実はこれとよく似たことが、日本で現実に起きているんです。
それが——「QBハウスが理容室なのに美容師を募集している」という、ちょっと不思議な現象。実はその裏側には、日本ならではの規制の壁と、それを乗り越えるビジネスの知恵が隠れていました。
🧑🎓まず、日本の理美容は“資格社会”
日本では、髪を切るには国家資格が必要。しかも…
理容師:顔剃り・刈り上げ・男性中心
美容師:カラー・パーマ・女性中心
と、はっきり分かれています。
ところが!QBハウスはどちらにも属さない、「カットのみ専門店」。
顔剃りもパーマも一切ナシ。ただサッと切って、ハイ終わり!
これが日本では珍しいどころか、海外ではあまり見られないスタイルなんです。
🧠 規制の狭間で、人材確保に先手を打ったQBハウス
多くの人はこう思います:
「理容室なんだから、理容師を募集すればいいでしょ?」
でも現実は…理容師の人口は年々減少中。一方、美容師は若い世代にも人気。
そこでQBハウスは、
「じゃあ美容師も雇っちゃおう!」
という柔軟な戦略に出たんです。
もちろん法律の制限があるので、「管理理容師を置く」「店舗登録を工夫する」など、制度の枠をきちんと守りながら、最大限の人材確保に取り組んでいます。
これってまさに、
🎯「規制緩和を待たず、自分たちで道を切り開いた」先見性の勝利!
🌏 海外にないビジネスモデルとしてのQBハウス
実は、海外で「10分カット専門」という業態はかなり珍しいんです。
欧米では、
ヘアカットといえば予約制でじっくり
顔剃りやシャンプー込みが一般的
という文化。つまり、「予約不要で短時間・高回転・明朗会計」というQBハウス式は、日本独自の「時短文化×合理性」が生んだハイブリッドモデルなんです。
これはまさに、「ガラパゴス進化の成功例」とも言えます!
💡他の企業にもヒントあり?
QBハウスのように、「規制の枠を理解しつつ、あえてその中で革新を起こす」という発想は、多くの企業にとって大きなヒントになります。
古い制度を“制限”と捉えず、“チャンス”として活用する
業界の常識にとらわれず、顧客ニーズから再構築する
「できない理由」ではなく「できる工夫」を考える
こうした柔軟な視点が、変化の激しい時代を生き抜く企業の競争力になっていきます。
まとめ:制度を逆手に取る“逆転の発想”が未来を切り開く!
QBハウスが美容師を採用している理由——それはただの人手不足対策ではなく、
「理容師制度」という固定観念を逆手に取った、逆転の発想の人材戦略」
でした。通常であれば「制度があるからできない」と考えてしまいがちなところを、QBハウスは「制度があるからこそ、こうすればできる」と切り替えたのです。
この柔軟な発想こそ、成熟した業界や厳しいルールが存在する市場でこそ光る戦略。
いまある制度やルールを“制限”と見るか、“活用できる資源”と見るか。
視点を変えれば、閉ざされた道も、先に続く道になる。
QBハウスの成功は、そんなビジネスの本質を私たちに教えてくれています。
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