家の売却時、エアコンや照明は置いていっていいのか

【この記事でわかること】 ・エアコンや照明を置いていくかどうかは、誰が決めるのか ・売却前に売主さんがやることは、付帯設備表への記入だということ ・家具や食器などの持ち物は、売主さんが自由に決めてよいこと |

家の売却が決まると、急にやることが増えます。荷造りに各種の手続き、ご近所へのごあいさつ。そんななか、段ボールに囲まれながら「エアコンは置いていっていいの?」「照明器具はそのままでいいの?」と迷う売主さんは、2026年現在もよくいらっしゃいます。
結論からお伝えします。エアコンや照明を置いていくかどうかは、買主さんが決めることです。売主さんが悩んで決める必要はありません。
エアコンや照明は、買主さんが決めること
結論、設備の扱いを決めるのは買主さんです。
買主さんの考え方は、二通りに分かれます。まだ使えるエアコンを買わずに済んで助かる、と喜ぶ方もいれば、全部新品でそろえたいので、売主さんの方で撤去してほしい、という方もいます。
売主さんの本音は、「リサイクル家電は処分するのにもお金がかかるので、使えるならそのまま置いていきたい」というところでしょう。そのお気持ちはよくわかります。ただ、取引は相手のあることです。買い手が見つかったときに確認するのが、いちばん確実です。
では、迷ったときは何を判断材料にすればいいのか。私は「自分の希望より先に、買主さんの希望を聞くこと」だと考えています。
売主さんがやることは、付帯設備表に書くこと
結論、売却前に売主さんがやることは、付帯設備表への記入です。付帯設備表とは、エアコン・照明・給湯器・カーテンレールなど、家に付いている設備を「残す」「撤去する」で一覧にして、買主さんに確認してもらう書類のことです。
宅建士として30年この仕事をしてきて、私は、迷ったら「残す」前提で書いておくことをお勧めしています。買主さんから撤去の希望が出たら、その時点で相談すれば間に合うからです。
もうひとつ大切なのが、故障や不具合を正直に書くことです。「冷えが弱い」「リモコンがない」といった小さなことでも構いません。引き渡しのあとに「聞いていなかった」となるのが、いちばんのトラブルのもとだからです。
撤去すると決まった場合は、取り外しの工事費がかかります。売主さんが手配して負担するのが一般的ですが、契約の内容によって変わるので、事前に確認しておくと安心です。照明器具を外す場合も、天井の配線が残ることがあるので、買主さんと相談してからにしましょう。
家具や食器は、売主さんが自由に決められる
結論、ご自身の持ち物は、買主さんに聞かなくても自分で決められます。持っていく、売る、譲る、処分する、どれでも構いません。
比較的新しい家具や、使っていない食器は、リサイクルショップに持ち込むのがおすすめです。荷物が減りますし、処分費もかかりません。思わぬ値がつくこともあります。
一方、エアコンなどの家電は、取り外しの工事費もかかるため、実際には買い取りが難しいことが多いです。「新しいから売れるはず」と決めつけず、家電は買主さんに確認する、と割り切るほうがスムーズです。リサイクルショップは、引き取りの日程が埋まっていることもあるので、早めに動いてください。
勝手に外さない、勝手に残さない
結論、気をつけることは二つだけです。
1.買主さんが決まる前に、設備を勝手に外さない
付帯設備表に「残す」と書いたものがなくなっていると、トラブルになります。
2.何も伝えずに置いて帰らない
撤去を希望していた買主さんが、処分に困ってしまいます。
この記事を書いた人
石田敦也(いしだ あつや)
有限会社ダイヤモンドコンサルティング 代表。宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・相続診断士。不動産業界キャリア30年。
まとめ
設備は付帯設備表に書いて買主さんに確認、持ち物は自分で決める。この二つを分けて考えるだけで、引っ越し前のバタバタは、少し楽になります。同じようにお悩みの方は、ダイヤモンドコンサルティングまでお気軽にご相談ください。



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