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知らないと損!離婚時の財産分与と不動産の分け方【専業主婦の不安に寄り添って解説】

  • 執筆者の写真: 石田敦也
    石田敦也
  • 8月17日
  • 読了時間: 3分
離婚財産分与

はじめに


「私、専業主婦で、家の名義は夫! これって、離婚したら私は何ももらえないの?」

きっと同じような不安を抱えている方も多いと思います。


結婚生活の中で家事や育児を支えてきたのに、「名義が夫だから全部夫のもの?」なんて思うと、胸がモヤモヤしてしまいますよね。


でも安心してください。財産分与の仕組みでは、たとえ名義が夫でも、結婚生活で一緒に築いた財産ならきちんと分け合えるんです。


今回は、不動産が絡む財産分与の基本と、わかりやすい具体例を一緒に見ていきましょう。



1. 財産分与とは?基本の考え方


財産分与とは、夫婦が結婚生活で協力して築いた財産を、離婚時に公平に分ける制度のことです。対象になるのは、次のような財産です。


  • 不動産(家や土地)

  • 預貯金

  • 株式や投資信託

  • 車や保険

  • 退職金の一部


逆に、結婚前から持っていた財産や相続や贈与で得た財産は「特有財産」と呼ばれ、分与の対象外になります。


つまり「夫名義だから夫だけのもの」ではなく、「婚姻中に築いた財産かどうか」で判断されるのです。



2. 不動産が絡むときの具体例


事例①:夫名義の家(妻は専業主婦)


夫名義の家でも、結婚後に購入したりローンを返済していれば、それは夫婦で協力して築いた財産。つまり、財産分与の対象になります


たとえば3,000万円の家なら、1,500万円ずつで分けるという考え方です。実際の方法は、

  • 家を売却して現金化し、半分ずつ分ける

  • 夫が住み続けて、妻に1,500万円相当の現金を渡すといった形で調整します。


事例②:結婚前に夫が購入したマンション


夫が独身時代に買ったマンションは、基本的に特有財産なので対象外です。ただし結婚後もローン返済を続けていれば、その返済分は夫婦の協力によるものとみなされ、一部は財産分与の対象になります。



3. 評価額の決め方とトラブル回避


不動産の価値はどう決めるの?ここも大事なポイントです。

  • 固定資産税評価額(役所基準、やや低め)

  • 路線価(相続税などの基準)

  • 不動産会社による査定額(市場価格に近い)

  • 不動産鑑定士による鑑定評価(最も公平性が高い)


夫婦の合意で評価方法を決め、協議書や公正証書に残しておくと安心です。「言った言わない」トラブルを防ぐことにつながります。



4. 税金や手続きも要チェック!


財産分与だからといって完全に税金ゼロとは限りません。


  • 贈与税:公平な清算なら非課税ですが、極端に偏った分け方だと課税されることも。

  • 登録免許税:不動産の名義変更には固定資産評価額の約2%がかかります。

  • 譲渡所得税:財産分与で自宅を渡す場合でも購入価格を上回っていればかかる可能性があります。(離婚後であれば3000万円控除が使えます)


大きな金額が動くので、専門家に確認しながら進めると安心です。



5. まとめ 〜前向きな再スタートのために〜


離婚時の財産分与は、「夫婦で築いた財産をきちんと分けて、新しい生活を始めるための制度」です。


  • 専業主婦でも安心!名義に関係なく、婚姻中に築いた財産は分け合える

  • 不動産は評価額をどう決めるかがカギ

  • 書面で残し、税金や手続きも忘れずにチェック


家の名義や評価額で悩んでしまう方も多いですが、正しい知識を持てば不安はぐっと減ります。新しい生活を始めるために、前向きな一歩を踏み出しましょう!



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