株式の贈与
- 石田敦也
- 2022年4月2日
- 読了時間: 2分
更新日:2024年9月22日
不動産と違って株式は毎日価格が変動します。
この株式を贈与する場合、いつの価格で評価するかご存じですか?
贈与した日の始値か終値か?
ストップ安の時はどうしたらいいのか?
この上場株式の評価方法をわかりやすく説明していきます。

◆上場株価の計算方法
A社の株式を3月12日に贈与するとします。
●3月12日の終値は1,000円
●3月の終値の平均は1,100円
●2月の終値の平均は1,200円
●1月の終値の平均は900円
この中でいちばん安い金額に対して贈与税がかかります。
つまり900円と言うことになります。
直近3ヶ月の株価の値動きを見て贈与できる点が、不動産と違いおもしろいですね。

◆上場株式の贈与による節税
贈与により取得した上場株式の取得費は、贈与者の取得費を引き継ぐことになります。
親が購入した株式を子に贈与すると、親の取得費を子が引き継げると言うことです。
また、株式を売って出た損失については、一定の要件を満たすとその損失額が発生した年の翌年以降3年間にわたり、その他の株式の売却益や配当などから相殺することができます。
これらを利用すると、親が高値で購入し塩漬けになっている株式を、子に贈与し子が売却することで損失を作り、その他の株式売却益や配当と相殺し利益を圧縮し節税が可能なのです。

以上が、上場株式の贈与をした場合の評価額の計算と節税の仕組みです。
不動産・生命保険・株式を利用して相続対策を行なっていくことは大切です。
最終的には専門家に依頼することになると思いますが、最低限の知識だけは身につけておいた方がいいですね。
相続財産の中に不動産があり、金額を調べてほしい、売却の流れを知りたい。
こんな方は、お気軽にご連絡下さい。
匿名やオンラインでの相談も可能です。
この記事は宅地建物取引士のダイヤモンドコンサルティング石田敦也が作成しました。
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