【金の5%ルール】売却価格の95%が利益に?知らないとちょっと怖い税金の話
- 石田敦也

- 1 日前
- 読了時間: 3分

「金、いま高いらしいで。」
そんな会話が増えたここ数年。実際、金価格は歴史的な高値圏に入り、相続で受け継いだ金や、昔コツコツ積み立てた純金を売却する人も増えています。
そこで出てくるのが、ちょっとドキッとする話。
取得費が分からないと、売却価格の95%が利益になる。
え? ほぼ全部やん。そう思いますよね。
これがいわゆる「金の5%ルール」です。
■ そもそもなぜ5%?
金やプラチナの売却益は「譲渡所得」。計算式はシンプルです。
売却価格 - 取得費 - 諸経費 = 利益
ところが――
「いつ買ったか分からない」「相続で受け継いだ」「昔すぎて記録がない」
こうなると取得費が証明できません。
その場合の最終手段が、
売却価格 × 5% = 取得費
つまり、残り95%が利益扱い。
1,000万円で売れば、950万円が利益計算の土台になります。
数字のインパクト、なかなか強烈です。
■ でも、実際はそこまで単純じゃない
ここで少し安心材料。
実務的には「本当に何も分からない」ケースは意外と少ないんです。
例えば、
・純金積立なら取引履歴が残っている・地金なら刻印から製造時期が推測できる・販売会社に平均取得単価の記録がある
つまり、
記録をたどれば取得費が出せる可能性は高い。
5%ルールは即適用ではなく、どうしても分からない場合のケースです。
■ さらに面白いのは長期・短期譲渡がある
金は5年超保有すると、課税対象が2分の1になります。
仮に利益が100万円でも、長期なら50万円扱い。
「長く持つ人を優遇する」
税制って、ちゃんと哲学があるんですよね。
■ 金も不動産も同じ構造
実はこの5%ルール、不動産にもあります。
相続した実家の取得費が分からないときも、
売却価格 × 5%
という概算取得費が使われます。
金も不動産も共通するのは、
記録がある人は強い
ということ。
価格が上がったかどうかより、「証拠が残っているかどうか」の方が税金に直結します。
■ 投資家目線で考えると
価格が急騰したときほど、人は「売りたい」に気持ちが傾きます。
でも本当に大事なのは、
売る前に取得費を整理すること。
これは金でも、不動産でも、株でも同じ。
税金は後からやってくるので、感情で売ると、あとで数字に驚くことになります。
■ まとめ:5%は怖い話ではない
「95%が利益になる」
この言葉だけ聞くと怖いですが、
多くの場合はデータで回避できます。
大切なのは、
・履歴を残す・資料を保管する・売却前に確認する
この3つ。
金は安全資産と言われますが、税金の知識もセットで持ってこそ本当の安全。
価格を見る前に、取得費を思い出す。
これ、意外と大事です。





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