いま注目の「DIY賃貸」という選択肢
- 石田敦也
- 4月6日
- 読了時間: 3分

深刻な職人不足と、いま注目の「DIY賃貸」という選択肢
新年度の入れ替わりの季節ですが、リフォーム工事をお願いしても、こちらの希望日にはまず完了しません。本当に職人不足で年々どうなっていくのか不安になります。
みなさんは「DIY賃貸」という言葉を聞いたことがありますか?最近、住まい探しやリノベーションの文脈でよく目にするようになったこの言葉。実は、いま住宅業界で起きている「職人不足」という大きな問題と深く関係しているんです。
建築業界に広がる「職人さんが足りない」問題
日本の建設・住宅業界では今、熟練の職人さんたちの高齢化が進み、それに代わる若い人材がなかなか入ってこないという“職人不足”が深刻化しています。修繕やリフォームをお願いしたくても、予約が数か月待ち…なんてことも珍しくありません。さらに、人手が足りない分コストも上がり、住宅オーナーや管理会社にとっては大きな頭痛のタネになっています。
「DIY賃貸」ってなに?
そんな中で注目されているのが、「DIY賃貸」という新しい住まい方。これは、入居者が自分で部屋の内装をいじってOK!という賃貸スタイルです。たとえば、壁紙を好きな色に塗ったり、棚をつけたり、床材を変えたり…。これまではNGだった「勝手に部屋を変える」が、ルールの範囲内であれば自由にできるというものなんです。
入居者にとってもうれしいメリット
DIY賃貸の最大の魅力は、なんといっても「自分好みの空間をつくれる」こと。無機質だった賃貸の部屋が、どんどん“自分の家”になっていく感覚は格別です。また、リフォーム代が浮くぶん家賃を抑えられるケースもあるので、節約にもつながるかもしれません。
さらにオーナー側にとっても、リフォームの手間やコストを入居者と分担できる点は大きなメリット。空室対策としても効果があり、最近ではDIY可能物件を積極的に提供する不動産会社も増えてきました。
とはいえ、ルールは大切!
とはいえ、なんでも自由にいじっていいわけではありません。構造に関わる部分をいじったり、退去時にトラブルになったりしないように、オーナーと入居者のあいだで「どこまでOKか」「退去時にどうするか」といったルールをしっかり決めておくことが大切です。
住まいのカタチが変わりはじめている
職人さんが足りないという問題から始まり、そこに生まれた新しい暮らしの選択肢「DIY賃貸」。コストを抑えつつ、自分らしく住まう。そのアイデアは、これからの時代に合った柔軟な暮らし方のひとつなのかもしれません。
もし今、賃貸物件を探していたり、リノベに興味があるなら、「DIY賃貸」という選択肢もぜひ視野に入れてみてはいかがでしょうか?
深刻化する職人不足の解決策のひとつ「DIY賃貸」のガイドラインを官民協力して作る必要があると考えます。
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