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今、WordとExcelだけを開いて仕事をしている営業マンに、未来はない。

  • 執筆者の写真: 石田敦也
    石田敦也
  • 17 時間前
  • 読了時間: 6分



いきなり物騒な書き出しで、すみません。


でも最近、本気でそう思うようになりました。



ここに、二人の営業マンがいると想像してください。



一人は、いつも通りWordで資料を作り、Excelで数字を打っています。


もう一人は、パソコンの前でAIと相談しながら、仕事を進めています。



一見、どちらも同じ「パソコンで仕事をしている人」に見えます。


でも、この二人がやっていることは、まるで違うんです。



前者は、自分の頭の中にあるものを、外に出しているだけ。


どれだけ速く打っても、きれいにまとめても、出てくるのは自分がすでに知っている範囲です。


引き出しの中を、いつも通り差し出している。



後者は、自分の頭の外側を、取りに行っています。


自分が知らなかった選択肢を、その場で引きずり出そうとしている。



今までの知識の中で仕事をする人と、AIの力を借りて知識の外を取りに行く人。


この差は、日に日に開いていきます。




■ 「3000万円控除」しか出せない営業マン



たとえば、相続で不動産を売りたい、というご相談が来たとします。



今までの知識の中だけで仕事をする営業マンが、机の上に出せる答えは、だいたい決まっています。


「相続空き家3,000万円の特例が使えますから、これで売りましょう」。



それ自体は間違っていません。


正しいし、親切だし、多くの場合ベストな一手です。



でも、それは「自分がもともと知っていること」を、いつも通り差し出しているだけ。


Wordで資料を作る手つきと、本質は同じなんですね。


引き出しの外には、一歩も出ていません。




■ 知識の外を取りに行く営業マンは、何を出せるか



ここ最近、私の仕事のやり方が変わりました。



相続売却の相談を受けたその場で、AIと対話しながら、


「3000万円控除」以外の選択肢を、AIの手を借りて数字ごと机に並べられるようになったんです。



たとえば、ある土地の相談。


私が最初に思いつくのは、やはり3,000万円特例を使った売却です。



でも、その場でクロードコワークにシミュレーションを回してもらう。



ひとつ目。


少し修繕して、賃貸に回したらどうなるか。


修繕費はいくらで、想定家賃がいくらで、利回りは何%か。


売って一括で受け取る手残りと、貸して毎月入る家賃を、数字で並べて比べる。



二つ目。


分筆して、半分だけ売却したらどうなるか。


片方を残して、もう片方を現金化する。


そのときの評価額の動き、譲渡益の変化まで含めて試算する。



三つ目


相続人の中で利用する人がいないか確認し代償分割する。



以前なら、こういう試算は税理士さんに投げて、数日待つものでした。


それが今は、相談者さんが目の前に座っている、その時間の中で、三案が出てくる。



「売る」しか知らずに帰る人と、


「貸す」「分ける」という道があったと知って帰る人。



同じ資格、同じ相談時間で、持ち帰るものの厚みがまるで違います。




■ ただし、数字を鵜呑みにした瞬間、終わる



ここまで読んで、「じゃあAIに全部聞けばいいのか」と思われたら、


それは半分正解で、半分、とても危険です。



さっきの分筆の案。


AIは平然と「この案が一番手残り多いです」と数字を出してきます。



でも、その数字には、抜けていることがよくあります。



測量や分筆登記のコストが入っていなかったり。


土地の形によっては、分けた片方が旗竿地になって、ほとんど値が付かなかったり。


3,000万円特例だって、相続した空き家なのか、居住用だったのかで、要件がまるで違います。



AIが出した数字を、そのままお客様に「これがベストです」と渡した瞬間、


それはもう、自分で判断していません。


AIに判断を預けているだけです。



ここが、いちばん大事なところなんですね。



AIに三案出させて、その分筆案を見て、


「これは測量費が抜けている」


「この土地の形だと、片方は値が付かない」


「この相続だと、特例の要件から外れる」


と、現場の感覚で穴を見抜けるかどうか。



三案を出せることが、価値なのではありません。


三案の中に埋まっている地雷を、踏まないことが価値なんです。



AIが道を広げて、人間が地雷を潰す。


税金の最終判断は、税理士という専門家に橋を渡す。


この役割分担ができて、はじめて「知識の外を、自分のものにした」と言えます。




■ 開いているツールが、その人の限界を決める



最初の二人の営業マンの話に、戻ります。



WordとExcelだけを開いている営業マンは、今までの知識の中で戦っています。


出せる答えは、自分がすでに知っていることだけ。



AIと相談しながら仕事をする営業マンは、自分の知識の外側を取りに行っています。


昨日まで知らなかった選択肢を、数字ごとお客様の前に並べられる。



開いているツールが、その人の出せる答えの限界を、そのまま決めてしまう。


私はこれを、日々の現場で痛感しています。



だから、私からの提案はシンプルです。



WordやExcelやChromeを、いったん閉じましょう。


そして、Claude Cowork(クロードコワーク)を開いて、仕事をしてみてください。



今まで自分の頭の中だけで完結させていた仕事が、


自分の知識の外側まで、一気に広がっていく感覚が分かるはずです。



もちろん、ただAIを開けばいいわけじゃありません。


出てきた答えを鵜呑みにすれば、さっきの地雷を踏みます。



取りに行く勇気と、取ってきたものを見抜く目。


この両方を持っている人だけが、これからのお客様に選ばれていく。



相続で、不動産の売却で、少しでも迷いがあるなら、


「売る」以外の道が、数字付きで机に並ぶ相談を、一度受けてみてください。


見える景色が、たぶん変わります。




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■ よくあるご質問(Q&A)



Q. 相続した不動産は、やっぱり早く売ったほうがいいですか?


A. 一概には言えません。売却が正解のケースも多いですが、修繕して賃貸に回す、分筆して一部だけ現金化する、といった選択肢のほうが手残りが多くなることもあります。大切なのは、複数の案を数字で比べたうえで決めることです。



Q. 3,000万円の特例は、誰でも使えますか?


A. いいえ。相続した空き家なのか、ご自身の居住用だったのかなど、要件によって使える・使えないが変わります。使えると思い込んで話を進めると、あとで大きな差が出ることがあるため、必ず事前に確認が必要です。



Q. 分筆して半分だけ売る、という方法は得ですか?


A. 得になることもありますが、注意が必要です。測量・分筆登記の費用、分けたあとの土地の形や接道条件によっては、片方の価値が大きく下がることもあります。図面上の数字だけで判断せず、現地と条件を確認したうえでの試算が欠かせません。



Q. AIで調べれば、専門家に相談しなくても大丈夫ですか?


A. AIは選択肢を広げるのにとても役立ちますが、出てきた数字には抜けや前提の誤りが含まれることがあります。その穴を見抜き、法務・税務の専門家に適切に橋渡しするのが、私たちのような実務家の役割だとお考えください。



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【著者情報】


有限会社ダイヤモンドコンサルティング 代表


保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/相続診断士


対応エリア:神戸市・芦屋市・西宮市


不動産の相続・売却・賃貸管理に関するご相談を承っています。


 
 
 

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